天地明察(ネタバレ多分なし)

冲方丁の小説が原作。
冲方丁蒼穹のファフナーヒロイック・エイジでは知っていた。
小説はちゃんとは読んだ事が無い。
今回も予備知識無しで映画を見てきた。
予告編によると、天体観測で暦をほんにゃらする話のようだ。

感想〜キャストを見たときの不安が形に〜

途中で退室しようかと思った。
見ながらずっと思っていたのは、
「おそらく原作は面白いのが分かるが、こんなに面白くなくできるのか」
ということだった。

以下、妄想含む。
恐らく、俺の知ってる冲方さんなら、
謎を追求して行く姿や解き明かされる場面を
余すところなく素敵SFにしてくれているのではないかと期待した。
しかし、映画では、ストーリーの重点がずれていて、
天地明察というよりも、夫婦の物語になっていた。
映画見ながら、「飛影はそんなこと言わない」という言葉を思い出していた。
映画と食事は、あとでゼェハァするほど集中するのが常なのに、全く出来ず。
というか、ストーリー展開がいちいち次はこうなります!
みたいな感じで進むので考える余地無し。
最近は体力をしっかり消費する映画ばかり見てせいもあるのかもしれないが、
終始、真顔のAAのような状態だった。

良かった所

大きく三つ。
まず、天球儀や望遠鏡など実際に木製などでセットが組まれていて、
動く天球儀を見てウオオオとたぎれたのは良かった。
松本幸四郎は画面に映っているだけで良シーンになるような感じ。
宮崎あおいは、夫婦の物語になっていることもあり、見せ場多く良かった。

さいごに

原作を先に読んでいるなら、見ないことをおすすめ。
友人と3人で行って、あとの2人は原作を既に読んでいたのだが、
俺よりも先に集中が切れていて「(あーやっぱそうなんだ…)」と。
さきに読んでいなかった私は好運だったのかもしれない。

見ることになったなら、ポップコーン買うと良いかもしれない。
ポップコーン美味しいよ。

追記 2012/09/22

天地明察の小説を読み終えて一言。
うん、別の話です。小説はオススメ↓
天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)