リリィ・シュシュのすべて

思春期の少年のたくさんの思いを危うく美しく書いた作品。

大好きでした

お金に余裕が出来次第BDを購入しようと思っている。
筆舌尽くしがたい。本当何を書いたらいいのだろう。でも誰にでも勧めようとは思わない。分かる人だけ分かってくれたなら。

希望、解放、死。この3つかなと思う。これらを内包した複雑な状態に愛と名前を付けてしまう、そんな感じ。
流されるままの主人公が起こした数少ない行動、愛情。星野君の屈折した犯行、いじめ、愛情。主人公最後の行動こそが直接愛が受け渡される瞬間であり彼らを苦しみから解放する瞬間でもあったように思う。主人公とリーシュの交点には様々な思いと結果としての死がある。
彼の七つの魂は全て無くなるわけだけど、7つ描かれているのかどうかまだ確かめてない。次に見るときはそれも確認したい。溺、魚、豹変、呼吸、自殺、丸刈り、青林檎かな?と大まかに推測。

ああだこうだいくらでも書けることはあるけれど、結局「don't think, but feel」である。体がエーテルで満たされたならそれで良い。体の中の乾いた石ころの隙間に何かが充填されていく感覚を味わって欲しい。